情報誌「NaO」や「KURA」でおなじみの出版社・カントリープレスの市川美季さん。
食や酒にも造詣が深い市川さんと真澄の宮坂社長が、信州の食・酒を語り尽くしました。
途中からカントリープレスの荒川社長も乱入。どうぞお楽しみください。
宮坂:市川さんにはサンフランシスコやフランス・ボルドーに同行取材をしていただいて。
市川:同行して思ったのは、宮坂夫妻はほんとに食べることお好きですよねえ。
宮坂:好きですよー(笑)。
市川:朝、早起きして、ホテルの朝食なんか食べないで、まず街の、朝早くからやってる食堂とか行って食べて‥‥
宮坂:食べてないですよ(笑)。
市川:で、帰ってきてまたホテルの食事を食べる。
宮坂:食べてないって(笑)。いいねーなんて見てるだけだって(笑)。
市川:いやいや、その健啖家たるやすごい。エネルギッシュですよね、やっぱり。
宮坂:単なる食いしん坊ですよ。そんなね、豪華なものを食おうっていう思想はないんです。お金ないし、高いものは食べられないのね。だから高級料亭とか高級なフレンチのレストラン行くとかってほんとないですよ、正直。そのかわり、「なんか今日はインスタントラーメンでいいや」とかそういうことはありえない。
市川:インスタントものって食べないんですか?
宮坂:酔って帰って来たらたまに食べる(笑)。
市川:ポテトチップとかは?
宮坂:食べないですよ。
市川:「食べない」と言っておきながら、部屋に行くとおせんべいとかが隠されてて‥‥あ、それはうちか(笑)。
宮坂:酔って帰って来ると、たまにカップ焼きそばとか無性に食べたくなることありますよねえ(笑)。あれ不思議だよねえ。みんな飲むと、ラーメンとか食べに行くじゃないですか。僕あれはね、太るから涙を飲んで絶対行かないんだけど、帰って焼きそば食べてたら‥‥(笑)
市川:一緒だよね(笑)。でも、現地で日々の食をご覧になりたいって気持ちがすごくあるんでしょうね。普通の人が普通に暮らしながら何食べてるのかウォッチングしたいという気持ちが。地元のスーパーもすごいご覧になってましたもんね。
宮坂:ヨーロッパはスーパーマーケットもたくさんあるんで、普段は皆さんそういうところで買ってるのかもしれないけど、マルシェとかファーマーズマーケットとか、結構充実してますよね。いいもの売ってるし。いいなあと思いますよね。ああいうの見てると時間を忘れますよね。決して日本を卑下してるわけじゃないけど、イタリアとかの小さい村へ行っても、パテとか野菜の加工品とか、そういうものばっかり集めた、デリカテッセンというのかな、そういうのが結構たくさんあってね。ああいうの日本にあったらいいなと思いますね。
市川:日本はなぜかデリって定着しないんですよね。定着してるのはデパ地下だけで。
宮坂:デリっていうのか、日本で言うところの乾物屋さんみたいなイメージ。いろんな種類のサラミ売ってたりとか、野菜の壜詰とか缶詰みたいなものとか‥‥。信州にもあんな感じのお店があるといいと思いますけどね。
市川:逆に、信州は家庭にもうそれが染み付いちゃってるから。豆煮たり漬物漬けたりっていうのが割と家庭の料理として定着してるんで。
宮坂:必要ないのかな。
市川:ただ岡谷・諏訪は案外そうじゃなくて、女性が働く風土がある。テイクアウトの鰻屋さんがあれだけあるのは、女性がご飯作らなくてもいいように、っていうこともあるそうですね。
宮坂:へえ~。
市川:北信にくるとまたがらっと違って、専業主婦率が高いんですよね。だから外食率がすごい低い。岡谷・諏訪はお店が増えないエリアですね。30年前からあんまり数が変わらないんです。でも根付くと長いんですよね。3年もてば10年、15年もつ。息の長い店が多いですよね。
宮坂:面白いねえ。
(続く)






