酒のある和やかな食卓
記念すべき初回対談のお相手は、長野県民なら誰でも知っている
情報誌「NaO」や「KURA」でおなじみの出版社・カントリープレスの市川美季さん。
食や酒にも造詣が深い市川さんと真澄の宮坂社長が、信州の食・酒を語り尽くしました。
途中からカントリープレスの荒川社長も乱入。どうぞお楽しみください。

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宮坂:市川さんもご存知のドミニクとね、我々フランス行くでしょ。そうするとね、お料理食べ始めるまでに時間かかるんだよね。メニュー見ながらうんうん唸ってて、高級フランス料理店行ってるわけじゃないから、大して種類なんかあるわけじゃないのに、やたら選ぶのに時間がかかる。やっと料理決まったと思ったら今度はワイン選ぶとかいって。やっと飯にありつけるのが、レストラン入って下手すると一時間後とかね。こっちはお腹減ってるのになんで、とか言うと、楽しむために来てるのに何言ってるんだ、とか怒られて。彼らにとっては、食べるという行為よりレストラン入って皆でうだうだ話しながらワイン選んだりお料理選んだり、っていうのが人生の楽しみなんだよね。このためにアンタ生きてるんじゃないの、なんて言われてね。

市川:確かに、会話と、何食べようかって想像をふくらましてる時間も大事かもしれない。

宮坂:フランスで若い子たちがデートするっていうと、イコール"食べる"ということを意味するんだそうで。わかる気がしますね。すごく正常だと思いますね。

荒川:日本の社会はみんなあまりにもコンビニエントになりすぎたよね。なんでも手近にものがありすぎる。何か一つのものを得るのに時間がかかったり、体力が必要だったり、そういうことがほとんどないよね、日本ってね。

宮坂:便利になりすぎちゃった。

荒川:観光なんかでも、例えば滝を見に行く観光なんてさ、苦労して歩いてね、見に行くからいいのであって、あれ、とっとと見られたら大して良くないですよ。そういうことで楽しみを逸してる部分てたくさんあるよね。

宮坂:お酒が口に行くまでに、もうちょっと楽しみ方があってもいいのかなあ、と。お燗をちゃんとつけるとかね。

荒川:そういう贅沢感もありますよね。チンじゃね(笑)。

宮坂:木曜日まではチンでいいのかもしれないけど(笑)。せめて土日くらいは。

市川:最近、居酒屋さんでも、お燗器みたいなのを持ってるところが多いですよ。

宮坂:あ、そうですか?

市川:私たち、行く店がいいからね(笑)。お酒がおいしい店しか行かないから、結構そういう店はお燗器、出してくれたりしますよ。

宮坂:いいですよね。燗酒しか飲ませない、みたいな店もたまにありますけど、そういうとこ結構、行列してたりしますもんね。

市川:長野のいいところはね、そういう結構いい店が行列しなくて、しかもいいお酒をわりと安い値段で飲める。ああ、行きたくなっちゃったね(笑)。

荒川:行きたくなっちゃったねえ(笑)。

市川:長野にあるお店で、お酒の飲ませ方にすごくこだわってるところがあって。お酒に合うおいしいお料理を出してくれるんです。これから一緒に行きましょうよ。

宮坂:ごめんなさい、火鉢が待ってるんで(笑)。

市川:そこまで愛妻家だとは知らなかった(笑)。

宮坂:いやいや、ここんとこずっと、10月はお酒の会がむちゃくちゃ多くて、まあこっちは注ぐ方ですけど、今日一日だけぽっと空いてるんで。今日は絶対火鉢だな、と。ストレスたまってるんだ、火鉢やらないと(笑)。

市川:"火鉢やる"っておかしいねえ(笑)。

   (続く)

 
2008年4月21日

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市川美季
長野県岡谷市出身 長野市在住。
信州を愛する大人の情報誌「KURA」の統括編集長。長野県内のグルメ情報に精通し、地場農産品、郷土食、日本酒、ワインなどの知識も豊富。近年はコンセプトショップ運営やブランドプロデュースなども手がける。

荒川清司
荒川清司
東京都出身 長野市在住
(株)カントリープレス 代表取締役社長
山とスキーに惚れて志賀高原でインストラクターを数年務めた後、信州の魅力を全国に方に知ってもらいたい想いで出版社を起業。ガイドブック「ガイドのとら」やタウン誌「NaO」など地域の魅力凝縮した品質の高い出版物を数多く発刊。


宮坂 直孝
長野県諏訪市出身 諏訪市在住。
真澄蔵元 宮坂醸造株式会社 代表取締役社長
申年、うお座、A型。
趣味は老舗巡り、バードウォッチング、諏訪湖でのカヌー遊び、たき火、読書。