情報誌「NaO」や「KURA」でおなじみの出版社・カントリープレスの市川美季さん。
食や酒にも造詣が深い市川さんと真澄の宮坂社長が、信州の食・酒を語り尽くしました。
途中からカントリープレスの荒川社長も乱入。どうぞお楽しみください。
市川:うちの若い子たちもそうなんだけど、日本酒飲む時は美味しい料理食べたいって言いますよね。ビールなんかの時は別に何でもいいし、ワインの時もとりあえず肉とかチーズがあればいいみたいな感じらしいんですけど。日本酒飲む時は、何かすごく美味しいものが食べたいって言うんですよね。
宮坂:ほう。
市川:で、その美味しいものって何なの、っていうと、とっても美味しいお刺身だとか、とってもいい和食だとか、中華の前菜みたいなものでもいいし、とにかく美味しいものがいいと(笑)。そういうちょっとしたいい味があると日本酒を飲みたくなるし、日本酒っていうとそういう美味しいものを食べたくなる、と。美味しいものと日本酒の関係が非常に密接。酒だけで独立してないっていうか、"塩があればいい"とかいう世界じゃないんですよね、もう。いい話でしょ(笑)。
宮坂:僕はね、実は晩酌の習慣っていうのはつい最近までなかったんですよ。いや、飲んでましたよ、飲んでたけどね、会社でずっと酒のこと考えてるわけじゃないですか、四六時中。で家帰ってね、また酒持ってきて飲みだすとね、なんかまた悩んじゃうわけ(笑)。別のメーカーの酒飲んで美味しいと、おい大丈夫かな、ってまた自分とこの酒持ってきてみたり、どんどん仕事になってっちゃう。家帰ってからくらいは勘弁、みたいな感じがあってね。それであんまり飲まなかったんだけど、つい二ヶ月くらい前、東京のある雑貨屋さんで卓上の火鉢って売っててね。これがちょっと欠けててね、安くしてくれたの。伊賀焼の火鉢なんだけど、またこれにね、京都の特注の金網が乗っててね、これが美しいの。思わず買ってですね、それ以来これで目刺炙ったり烏賊炙ったり、家内と二人でやってるわけ。冷蔵庫の隅に残ってたエノキダケとか椎茸の干からびたやつとか、ちょっと炙るとね、たまらなく旨いんですね。最高ですね、あれで日本酒。
市川:だからね、"ちょっと美味しいもの"ってそういうことなんですよ。要は、いい雰囲気じゃないですか、火鉢で焼くっていう行為自体が。たとえ干からびた椎茸であっても美味しいんですよ。そういう時のお供は絶対日本酒なんですよね。
宮坂:高級な魚焼いてるわけでもなんでもない。だけどね、すごくいいんですよね、これが。ハマってますね。
市川:そういう楽しみは案外、日本酒以外ではあんまりしないかもしれないですね。ライブな感じで。
宮坂:だからね、もう夕方になると火鉢が脳裏に浮かんで離れない(笑)。呼ばれてる(笑)。
市川:それ、妻が呼んでるんじゃないんですか(笑)。
宮坂:火鉢が呼んでるの(笑)。
(続く)




