酒とイバラの日々

2008年6月アーカイブ

あれこれまとめて一週間

またまた更新の間隔が空いてしまいました。出張やら会議やら宴会やらでてんてこ舞いだったのです。以下は6月22日~28日の「あれこれまとめて一週間」。

22日(日) 当社のショップ「セラ真澄」を頻繁にお訪ねくださるお客様にT.Dさんご夫妻がいます。T.Dさんは様々な雑誌に寄稿をされているアウトドアライフのカリスマ的存在。そのご夫妻からのお誘いで、茅野市郊外のご自宅を家内と訪問。「山のアウトドアライフにとって理想的な条件を具えた長野県、取分け諏訪エリアをアウトドアのメッカにしたい」と語るT.Dさんと朝っぱらから長々と話し込んでしまいました。その後、塩尻市の酒販店のおばあちゃんのお葬式へ。商売人魂を持った方がまた一人逝ってしまったな~と感傷に浸りながら会社へ戻ると、蓼科の人気スポット「バラクラ.イングリシュ.ガーデン」の山田社長がお待ちかね。英国から役者を招いてシェークスピア劇をやっていて今夜が千秋楽なので是非参加されたしとのこと。大恩ある山田さんのお誘いをお断りする訳にはいかず、豪雨の中蓼科へ車を飛ばしました。テント掛けの野外劇場で5名の役者さんが「ハムレット」や「夏の夜の夢」などの名場面を熱演。英語の台詞は聞き取りずらかったものの、夜のしじまとテントを叩く雨音が却って幽玄な雰囲気を醸し出し大いに楽しみました。

23日(月) 当社が酒米「山田錦」を購入している兵庫県加東市からミノリ農協婦人部のメンバー23名が来訪。DVDなどを使って当社の酒造りや米へのこだわりをお話ししました。いつも思うのですが関西の方々は本当に陽気。今回の女性陣からも次々と質問が発せられ、またお土産に大量の酒を買ってくださいましたので、予定時刻を大幅に上回りました。でもとても素晴らしい数時間で蔵と農家の絆はさらに強まったと思います。

24日(火) 社内の二つの重い会議をこなした後、松本で異業種交流の宴会に出席。景気が悪い話しばかりで意気消沈。日本の将来はいったいどうなるのでしょうか? 失礼ながら、先見性も戦略性も感じられず、短期的なご機嫌取りに終始している今の政治にはほとほとうんざりです。

25日(水) 縁あって軽井沢の「星野リゾート」へお顔だし。噂の高級旅館「星のや」の内部にも始めて入りました。設備の素晴らしさ以上に感心したのは、幹部社員の方々の若さと親切さと意気込み。 我が社もこんな会社に成りたいとつくづく思いました。その後、長野県が誇る高級スーパーマーケット「ツルヤ」さんの業者会へ。懇親会では様々な食品会社の方々と情報交換。へ~と驚く初耳の情報も多く、有意義なパーティーでした。

26日(木) 軽井沢から東京へと車を駆って、流通経済研究所の勉強会へ。講師のお話しの端々に「CO2削減」「省エネ」「ゴミ減量」といった言葉が登場し、環境問題への対応が消費者のブランド選択を決める日が近いと感じられ、必ずしも対応が充分でない当社の現状に危機感を抱きました。今後は急ピッチで包装資材の削減や物流の合理化などを進めて行きます。

27日(金) 長野県一の酒どころ諏訪には5社の清酒メーカーが並んでいます。この五蔵で町の様々な商売人と手を組んで積極的に街造り活動をやりたいと意気込んでいます。この日は、温泉旅館組合の若手との懇談会を初開催。酔いが回るに連れ次々と迷アイディア.珍アイディアが飛び出しました。海外で盛んなワイナリーを中心にした観光-「ワインカントリー.ツーリズム」の日本版ー「酒カントリーツーリズム」の実現が私の夢です。

28日(土) 早朝、本年10回目の諏訪湖一周ウオークで汗を抜き、万全の体制で市内の酒蔵の一軒「本金」の若旦那と老舗の漬物屋「松尾商店」のお嬢さんの結婚式へ。造り酒屋の結婚式であり、また新郎新婦共に友人の多い町の人気者ということで、前代未聞.空前絶後.抱腹絶倒.支離滅裂の大宴会と成り、12時に始まった宴がお開きになったのは何と16:45。しかし、酒屋としてこれほど羨ましい披露宴はなく、また下戸の私がこれほど気持ちよく大量の酒を飲んだ結婚式もありませんでした。我家の長男はまだ大学生ですが、彼が結婚する時にはきどった宴会より、招待客が何時までも立ち去らないこんなバカ騒ぎが理想だな~などと思いました。その後、諏訪清陵高校の同窓会へも顔を出したのですが、さすがに身体が一滴のビールも一滴の酒も受け付けず早々に退散、自宅で死んだように眠りました。

こうして振り返って見ると、7日でヘビーな宴会が5回。いかに造り酒屋とは言え過酷な一週間でした。

2008年6月29日 10:17



お友達は熱帯魚

諸団体の会合が目白押しで毎晩のように宴会です。年をとったせいかビールを飲むとすぐに酔っ払ってしまいお腹も一杯になるので、最近は乾杯から日本酒の冷酒。酒屋だから言うわけじゃありませんが、やっぱり日本酒は美味しいですね~。特に真澄は。

酔い覚ましに自宅まで歩き、その後のお楽しみは熱帯魚。父の日にふらりと立ち寄ったホームセンターで自分へのプレゼントとして衝動買いしたのです。高校受験をきっかけに治まっていた悪い病気が40年の潜伏期間を経て再発した感じ。最初は手持ちの金魚鉢にグッピーを数匹泳がせただけだったのですが、やっぱりエアーポンプやフィルターも必要、彩りに水草も、食べ残しの餌の処理にコリドラスも、こんなに安いならネオンテトラもと熱は上がりつづけ、なんと3日間で水槽が2つになってしまいました。

水槽の置場は風呂場。諏訪は温泉が家庭に給湯されているので、湯船には常にちょろちょろと温泉が流れていて室温が高く水槽を置くにはうってつけなのです。以来、からすの行水だった私の入浴時間は大幅に伸びており、これはメタボ対策になるかもと自己満足しています。

2008年6月18日 10:18



ゴミ拾いにラジオ取材

このところ話題がゴミ拾いに集中していてすみませんが、今日もゴミ拾いネタです。

今朝も5:55(ゴーゴーゴーと縁起を担いで)にビクを背負って我家を出発。湖畔で散歩仲間のおじさん2名と合流し、ゴミを拾いながら歩いていると、突如、地元SBCラジオの美人アナ.宮沢さんが現れ、ユニークな姿なので取材させて欲しいとのこと。一応「目立ちたくないのでご遠慮します」とか言いながら内心はニンマリ。結局、早朝6:35から数分間インタビューを受けることと成りました。以前書いたようにお金を拾うといった実利にはありつけない我々ですが、自分の散歩道が綺麗になるのはそれはそれは良い心持です。ラジオ放送がきっかけになって、明朝はビクを背負った大勢の老若男女が「福拾い運動」に加わって下されば楽しいのですが。

2008年6月16日 16:18



「ゴミ拾い」改め「フク拾い」

週に二度も三度も東京←→諏訪間を日帰り往復する状態が続いています。電車の中へ未読の単行本やパソコンを持ち込むのですが、最近は15分で熟睡モードになってしまうので仕事がいっこう捗りません。従ってブログの更新も久々です。

さて、最近様々な方々から思わずニンマリしてしまう仕事の話しが持ち込まれます。景気は明らかに下り坂なのになぜこうも次々と?といぶかしんでいたら、はたと思い当たることがありました。それは毎朝のゴミ拾い。

5月初旬から気まぐれに大きな竹ビクと火挟みでゴミ拾いをしながら諏訪湖畔を歩いているのですが、ビク仲間はたちまち3人に増え、最近は4人で路上の吸殻を奪い合う有様です。自分の散歩道がすっきりするだけで充分な満足感が得られるのですが、そこは欲深いオヤジ連のこと、「百円玉くらいは落ちててもいいよね」と目を地面に這わせる毎日。しかし今のところ見返りはゼロ。

しかし神様はオヤジ連の善行を実は把握しておられ、百円玉よりも大きな見返りをきちんと下さっているのかもしれません。そう気付いてから、私は「ゴミ拾い」という言葉を「フク拾い」に改めることとしました。

 

2008年6月12日 16:18




文字サイズ変更 小 中 大

このアーカイブについて

このページには、2008年6月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2008年5月です。

次のアーカイブは2008年7月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

宮坂 直孝
諏訪市出身 諏訪市在住
真澄蔵元 宮坂醸造株式会社 代表取締役社長
申年、うお座、A型。
趣味は老舗巡り、バードウォッチング、諏訪湖でのカヌー遊び、たき火、読書。