酒とイバラの日々

2008年7月アーカイブ

夏休み

先週末は逗子にある家内の実家の別荘で過ごしました。大学のゼミ(?)とアルバイトで忙殺される長男、不慣れな大学生生活でドタバタの次男、一年間海外いた長女、週末もたいがいは貧乏暇なしの我々夫婦、皆のスケジュールが空く事はめったになく、逗子で全員が二日間ものんびりできたのは二年ぶりの奇跡でした。

いつもの事ながら、私は午前中の全てを息子達と「潜り(シュノーケリング)」で過ごしました。幸い波も弱く、水温も上々、透明度もまずまず、熱帯魚のような小魚や小さなサメにも会えて本当にハッピーな気分に成りました。ちょっと前まで、夜は近所の魚屋で調達した海の幸で大宴会が当たり前だったのですが、さすがに最近はそんな体力はなく、湘南名物の生シラスで真澄生酒の四合壜を1.5本空けたらまぶたが重くなり、ちょっと一休みのつもりが翌朝まで熟睡してしまいました。

久々の海で、背中が日焼けで真っ赤になったり、夫婦共々くらげに射されたりしましたが、いっぱい潜って、いっぱい飲んで、いっぱい話した最高の週末でした。

2008年7月28日 11:34



ゴミと格闘の三連休

暑い暑い三連休が終わろうとしています。標高が800メートルに近い諏訪の夏は極楽のはずなのですが、温暖化の魔の手が忍び寄る昨今はあきれる程の暑さで、デブの私にはいささか応えます。

7月19日:早朝5:00から今年12周目となる諏訪湖一周ウオーク。前半は好調だったのですが、6:30を回った頃から日差しに焼かれてバテバテに。夏場はもっと早起きしなければダメかもしれません。途中、釜口水門辺りに消防や警察の人たちがたむろしていて何事かと訊いてみると、水死体が上がったのだとか。お~恐い。午後は諏訪地区「杜氏会」出席のため八ヶ岳山麓のソバの名所.乙事亭(おっことてい)へ。9蔵元の杜氏さんや蔵人達ときき酒&大宴会。次々に運ばれる打ちたてゆてたてソバを食べ過ぎて動けなく成りました。でもこれに備えて諏訪湖一周したんですから文句を言われる筋合いはありません。

7月20日:早朝5:30、カナディアンオープンデッキカヌーを裏の川へ浮かべて家内と共に諏訪湖へ。目的はゴミ拾い。毎朝のゴミ拾いで散歩道がきれいに成ると、道下の川に浮かぶゴミが許せなくなって来たのです。ゴミ拾い用に買った魚とり網が行方不明だったので効率は悪かったのですが、それでも1時間半ほどでペットボトルや空き缶でゴミ袋が3杯になりました。幾つか言いたいことがあります。①飲みかけのペットボトルは重くて拾いにくい。全部飲んでから捨てろ! ②コンビニ弁当は全部食べてから容器だけ捨てろ! 食べ物を捨てる奴は神様に捨てられるぞ! ③紙おむつは捨てるな! ④たまには札束入りの財布も拾わせろ! ⑤健康ドリンクを飲む人は川の健康も考えろ! 興奮してつい言葉が下品になりました。平にご容赦。夫婦共々泥だらけになりましたが気分は最高でした。ゴミ拾いの後は庭でBBQの予定だったのです。しかし猛暑で断念。ショップ「セラ真澄」が忙しいので手伝いに行くという家内について会社へ。デスク回りに積り積もった書類の整理を始めたところ、あっという間に夕方になってしまいました。全くゴミとの格闘の一日でした。

7月21日:今日もビクを背負ってゴミ拾い散歩へ。昨日のカヌーゴミ拾いの成果で道下の川もすっきりでルンルン気分。ところが、諏訪湖畔へ着いてみると波打ち際は一日でゴミだらけ。言いたくは無いですが、日本人てちょっと民度低いんじゃないの。4月にアメリカのLAへ商売にいった際、何とかビーチを散歩したんですけど、ゴミは落ちてませんでしたよ。腹を立てながら会社へ行ってみると我デスクの周囲はゴミだらけ。これじゃあ偉そうなことは言えませんね。

 

2008年7月21日 13:32



あれこれまとめて二週間

更新間隔がかつて無く空いてしまいました。反省してお詫び申し上げます。ということでてんてこ舞いの二週間を振り返ります。

7月6日:AFSという高校生の交換留学システムでノルウェーに遊学していた娘が1年ぶりに帰国とい  うことで、一家そろって成田空港へ出迎えに。言葉も習慣も違う場所での暮らしに辛い事も多かったと思いますが、そこは若さ、ややほっそりした以外は大した変化もなくひと安心。「さば味噌が食べたい」の第一声に、やはり日本人だなと実感しました。本当はそのまま諏訪へ連れ帰って一緒に食事でもしたいところでしたが、当日は恒例の宮崎市での「大吟醸酒を楽しむ会」の日に当たっており、羽田空港から宮崎へ飛んでイベントへ出席。600名のお客様に夢殿や七號を味わっていただきました。いつもながら九州の方々のアルコール耐性にはビックリです。

7月7日:宮崎から東京へ戻って得意先回り。夕刻からは、大学時代のゼミのOB会へ。同期や先輩の多くが、そうそうたる会社の幹部に出世していること、持病を抱えていること、おじいちゃんに成っていることに自らの老いを実感させられました。

7月8日:夕刻から当社の東京におけるファンクラブ「真澄会」の例会へ。職業も年齢も異なる50名ほどのお客様が、「真澄に苦言を呈して一流の酒に鍛える」という趣旨でスタートしたこの集いも発足から10年以上が経過。今では全員が大の仲良しで、しばしば私などそっちのけでゴルフや飲み会や旅行などを楽しんでおられるようで、大変喜ばしいことです。

7月9日:二つある真澄の酒蔵の副杜氏二名と共に、問屋さんが主催する品質の勉強会へ。全国から集まった銘酒のきき酒を行いました。さすがに全国的に有名な地酒銘柄の中には「ウ~ン」と唸ったまま二の句が継げない美酒があり、ライバル心を刺激されました。またきき酒後、両副杜氏と私の感想が一致していたことが大きな喜びでした。新宿発21:00の最終列車から上諏訪駅へ降り立った時の空気は諏訪に生まれた幸せを実感させる美味さでした。

7月10日:予ねて親交のある長野県内の清酒メーカー5社との懇談会。低迷する清酒業界活性化に向けて久々に熱く実のある議論を戦わせました。私はそもそもこういう青臭い理想論が大好きなのです。この連中がいる限り、信州清酒は大丈夫と嬉しくなり、少々飲みすぎました。

7月12日:全日空のGさんから、平山郁夫シルクロード美術館が増築オープンするから是非おいでと言われ、家内と共に八ヶ岳山麓へ。当日は猛暑だったので、家内と娘を伴いアロハに短パンという格好で出かけたのが大失敗。平山画伯夫妻.山梨県知事.中国大使などのVIPがダークスーツで居並ぶ中で正に身の細る想いをしました。家内や娘にもさんざん叱責され心はボロボロ。帰り道のホームセンターで又ぞろ熱帯魚を買い、風呂場に置いた水槽へ放して傷心を癒しました。

7月13日:家内と娘を伴い小布施の栗菓子の名門メーカー「桜井甘精堂」さんの創業二百年祭りへ。小布施SAのETCゲートがうまく作動せずバーがフロントガラスに当たってビックリ。被害は無かったものの昨日からの失敗続きにややげんなり。しかし桜井甘精堂さんは新工場の建物といい、社員の方々の対応といい、会長の骨董コレクションといい、何から何までパーフェクト。あまりに立派で、帰り道は家内と共に「どうしてお菓子屋さんはこんなに裕福なのだろう?それに較べて酒屋は・・・」とため息をつくことしきりでした。

7月15日:近年はすっかり「焼鳥の会」の会員に堕してしまった私も、学生時代は「野鳥の会」のメンバーだったのです。その頃の友人S君が仕事帰りに当社を訪ねてくれました。超名門企業・デンソーの社員として世界中を飛び回り超多忙なはずの彼は、何と野鳥観察も深く深く続けていたようで、このたび「日本の野鳥」という英文の分厚い図鑑を上梓したとか。何というエネルギーでしょう。なかなかの名著ですアマゾンででも探して買ってやってください。

 

2008年7月18日 18:04



諏訪GOKURA 発足

wqq諏訪で「上諏訪街道 呑み歩き」という人気イベントが行われています。国道20号線沿いに軒を連ねる5社の造り酒屋で試飲をお楽しみいただきながら町歩きをして頂こうというもので、開催は春秋の2回、今春のイベントには各地から1,700名を超える方々がお出かけくださいました。

今秋10月4日の呑み歩きに向けそろそろ準備をということで、午前中に5社の酒蔵が集まりました。プレイベントとして地場の食材を使った料理教室をやっては? 名刹「貞松院」の座敷で落語会をやろう! ソバ組合.川魚組合.味噌組合などとコラボができないか? 地元の陶芸作家の即売コーナーを作りたい。 といったアイディアが出されて会合は大いに盛り上がりました。また今後は5社で「諏訪GOKURA」という団体を作って、呑み歩きやその他のイベントに積極的に関わることも確認。五蔵が知恵を出し合い共に汗を流せば、え面白いことが沢山できるのではと期待が膨らみました。

2008年7月 4日 15:33



価格改定に悩む。

今週の最重要課題は製品価格の改訂をどうするかの決断。壜.ダンボール.ラベル.ガソリンなど全ての資材やエネルギー価格が急騰し、さらに米の値上がりも確実視される状況で多くの地酒メーカーが価格改定に動き始めました。清酒の総需が頭打ちという状況下での値上げは大きなリスクですが、「背に腹は代えられない」というのが本音で、我が社も重い腰を上げて価格改定の検討に入りました。

現在、企画のスタッフと試算を繰り返しています。資材やエネルギーの高騰分をすっかりカバーするような大幅値上げは「チョット無理」というのが私の判断。ここは上げ幅を最小に抑え、コストや経費の削減努力を徹底して切り抜けようと考えています。

たまたまCO2の削減が社会義務になっている昨今ですので、過剰包装の全廃.化粧箱の値上げ.多頻度少量配送の見直し.出張回数の削減などをお客様のご理解を得ながら推進し、節約につなげていくつもりです。

各商品の上げ幅、タイミングなどなど検討課題は無数にあり、しばらくは胃が痛い日々(なぜか食欲だけは衰えませんが)が続きます。

それにしても、需給バランスとは無関係にガソリンや穀物の価格が決まり、それによって一部の人々が大儲けをし大多数の人々が苦しむという構図には本当に腹が立ちます。これが世界戦争やテロの火種に油を注ぐことにならなければいいのですが・・・・

 

2008年7月 3日 15:27




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宮坂 直孝
諏訪市出身 諏訪市在住
真澄蔵元 宮坂醸造株式会社 代表取締役社長
申年、うお座、A型。
趣味は老舗巡り、バードウォッチング、諏訪湖でのカヌー遊び、たき火、読書。